「上の子がかわいくない」イライラ対処法。赤ちゃん返りにも効果的!
2016/09/15
「上の子がかわいくない」と悩んでいるのは、あなただけではないですよ。
一緒にいい解決方法を見つけましょう!
あんなにかわいかった子供が、2人目を出産した後、上の子供に対する気持ちが変わっていませんか?
「自分の子供たち両方に、同じだけの愛情を注がないと」「平等に対等に育てなくちゃ」と思う気持ちが、プレッシャーになっているのが原因かもしれません。
ママの気持ちが変わる原因や1人目の子が「かわいらしくない」と思ったときの対処法を知れば、気持ちのコントロールができるようになりますよ。
上の子がかわいくないママが急上昇?
2人以上の子供がいるママが回答したあるアンケートで、上の子をかわらしくないと感じたことがある人は、半数近くもいるのです。
そのうち2人目を出産して、ママの気持ちが変わったのが約60%、そしてその残りの半数以上が2人目出産後半年以内と言う結果になっています。
理由その1 :下の子が小さくて「守ってあげたい」本能
出産後は体が本調子でない上に、精神的にも不安定になりやすい時期です。
兄弟姉妹の年齢が3才差までだと、上の子はまだ自分の気持ちをコントロールできない年頃ですよね。
2才ごろがピークの第一反抗期は、自我が出てきて自己主張が良くなる年齢です。
その上、子供はママの体調をきづかったり、気持ちを読み取ることが難しいのです。
自分の気持ちや期待ことを言葉でうまく表現できないので、泣いたりわめいたり行動で示すしか方法がありません。
こういった子供の気持ち行動がわかっていても、「上の子がかわいくない」と思うのは感情面のことなので、ママ自身もコントロールしにくいのです。
「下の子はかわいい」と思うのは人類学的上の理由があって、人間の本能がそうさせています。
生まれたばかりの赤ちゃんは、自分で何もできない存在。
そして他の人の力を借りて生きていくために、体全体を使いながら「かわらしさ」を表現しています。
だから上の子も下の子を比べたときに、「下の子がかわいい」と思うのは本能なのです。
理由その2:単調な生活、産後でママの体調や気持ちが不安定
妊娠中と出産後は体形が急激に変わったり、女性ホルモンの変化など、ママ自身が不安定になりやすい時期です。
新しい赤ちゃんとの生活にたくさんの夢を描いてみるものの、実際の生活は授乳と子供のお世話に24時間拘束されていますよね。
毎日毎日変化のない生活が続いたり、世の中から取り残された自分に嫌気がさす場合もあります。
いやいや期にいる上の子に当たってしまったり、優しくできなくてますます自己嫌悪。
そうなると疲労やイライラが積み重なっても吐き出すことができなくて、悪循環に陥ってしまいます。
まずは、今の自分を受け入れる。心にフタをしない。
「どうして上手に子育てできないんだろう」と自己嫌悪に陥ったり、自分の未熟さを責めるのは逆効果です。
2人以上の子供を育てているママで、上の子にイライラすると思った事は全くない人なんていないのです。
たくさんのママは1人目の子の対処の仕方に悩んでいるし、それぞれの方法でどうやって2人育てていけばいいのか試行錯誤しています。
「上の子がかわいくない」と思うのは、誰にでもあることだし、そんな気持ちは一時的なものだと今の自分を受け入れてあげましょう。
下の子がかわいいのももちろんですが、成長して大きくなった1番目の子の良い所に目を向けてみましょう。
下の子のお世話に時間と気持ちがとられている間に、上の子も成長しています。
弟や妹の面倒を見てくれたり、ママの手伝いをしてくれたり、小さな頭で考えながら家族のために役立ちたいと思っているのです。
そんな変化に気づいてあげて、上の子の部分に目を向けてあげると、上の子も自分が評価されることで自信をつけていくことができます。
同時にママ自身も、子供たちのお世話を通して成長していく姿を褒めてあげましょう。
元気いっぱいの子どもたちにたくさんの愛情を注ぐために、ママ自身が体も心も元気なことが何よりも大切。
どうしても上の子の良いところが見つけられなかったり、正直嫌だと思ってしまうなら、一時保育や託児所に預けるなど離れる時間を持つのも解決策の1つです。
赤ちゃん返りした上の子、イライラせずにどう接する?
どうして上の子は、赤ちゃん返りになるのでしょう?
赤ちゃん返りは、ママの気をひいて、母親の愛情を確かめようとする子どもの本能なのです。
今までパパやママの愛情を独占してきた上の子の気持ちは、自分の弟や妹ができて変わっていくママを受け止めるのが難しいのです。
自分以外にママの関心が向いていることを敏感に感じ取って、自分が嫌われているのでは、と不安になっているのです。
上の子の世界の中では自分自身が主人公で、「自分だけのママ」であって欲しいのです。
そしてママの愛情を確かめる行動が、急に甘えたり、今までできていたことができなくなったりといった「赤ちゃん返り」なのです。
赤ちゃんの真似をする「赤ちゃん返りたい今までできていたことができなくなったり、赤ちゃんの真似をする「赤ちゃん返り」なのです。
年齢差で違う赤ちゃん返りの特徴
1才差
上の子はまだママのおっぱいやぬくもりが恋しい時期だけど、1番赤ちゃん返りしにくい年齢差です。
でもイヤイヤ期と赤ちゃん返りが同時になると、ママの手に生えないことも…。
赤ちゃんのミルクを欲しがるなど赤ちゃんから卒業しきれてないですが、年齢差が小さい分、お互いに刺激しあって成長しようと思っています。
「お兄ちゃんやお姉ちゃんでいなくちゃ」と言う責任と、「ママを独占したい」と言う気持ちの中で子供自身も揺れる動いているのです。
ママがニコニコしていれば安心なのですが、疲れや気分がすぐれない母親を不安に感じてしまいます。
2才差
本来子供は「成長しよう」と本能的に思っています。
自分で食事ができたり、自分よりも弱い弟や妹を守ろうとする気持ちも、子供の自立する成長の過程です。
けれど2才差は、1番赤ちゃん返りになりやすい年頃で、赤ちゃんじゃないのに哺乳瓶やスタイなど、赤ちゃん用品使いたがるケースが多いのです。
2年間、パパやママ、おじいちゃんやおばあちゃんからの愛情を一身に集めてきた自分から、関心が弟や妹に移ったのを敏感に感じ取って、赤ちゃん返りになってしまいます。
3才差
ある程度しっかりしているのに、かまってほしくてグズグズする上の子の対応に悩むケースが多いようです。
といっても、上の子はまだまだママに甘えたいお年頃。
赤ちゃんのお世話で上の子が後回しになるのは仕方がないことですが、できるだけ上の子の気持ちを尊重してあげましょう。
「お兄ちゃんだから、我慢して」「お姉ちゃんだから、言うことを聞いて」と言うのは、まだまだ幼い子供にとっては理屈が合わないことなのです。
4才差以上
上の子が赤ちゃんの小さなパパやママになってくれる場面もあり、弟や妹ができたことで成長が早まるのが才の差兄弟です。
物事の分別ができる年頃なので、正しい理由があれば我慢したり納得して、気持ちの切り替えもできます。
赤ちゃん返りする子供は、2才差、3才差よりも少なくなりますが、まだまだ子供。
手のかかる赤ちゃんに目が行きやすく、上の子に無関心になりがちだからこそ、頼る存在としての価値を認めてあげましょう。
上の子と上手な関係を作って、楽しく過ごす
「上の子がかわいくない」
「上の子の世話をするのが面倒」
「赤ちゃん返りをなんとかしたい」
ママと子供の関係がうまくいかない時でも、「なんとかしたい」と思っているならトライしてみる方法はいくつもあります。
上の子も子供なりに「ママと仲良くしたい」「どうすればいいんだろう」と言う思いが強いのです。
上の子への嫌悪感や面倒な感情に気づきながら、子育てするのは楽しくないですよね。
ママは自分の気持ちに無理にフタをする必要はないですが、上の子とうまく関わっていく努力が必要なのも事実です。
良いところを見つける
「上の子の何もかもが嫌」とまで追い詰められていないなら、かわいいと思うところがあるはずですよね。
気持ちの切り替えをするのは難しいかもしれませんが、「ママが好きな上の子」の部分を愛していけるように心がけてみませんか?
また、ママ自身の体の疲れや、思うように物事が運ばないイライラを「上の子がかわいくない」に置き換えないように注意しましょう。
気持ちを通わせるスキンシップ
「上の子がかわいくない」と思う気持ちは、感受性の高い子供に伝わってしまいます。
言葉は、絆を強くする道具です。
ぎゅっと抱きしめてスキンシップしながら、自分自身にも上の子にも言い聞かせるように「大好きよ」と言ってみましょう。
上の子と一緒に子育てしよう
子供の責任感を育てると、子供自身がどう振る舞うべきかを考えて行動できるようになってきます。
下の子のオムツ替えやお風呂の後のスキンケアなど、上の子でもお手伝いできるお世話など共同作業は、関わり方を深める良い機会です。
まだまだ不器用な子供のお手伝いにイライラするのは逆効果なので、最初は小さいことから始めてみましょう。
失敗しても叱らずに「上手にできたね」「お手伝いしてくれて、ママ助かったよ」と次のステップへ導く声掛けも大切。
2人きりの時間を楽しく
下の子中心の生活になってしまいがちなときは、できるだけ上の子と2人で過ごす時間を作ってあげましょう。
赤ちゃんにママをとられて不安な気持ちが続くと、反抗的で聞き分けの悪い状態になりやすいのです。
子供の気持ちを安定させる、ママ自身が上の子の大切さに気づくのが目的なので、リラックスした雰囲気で時間を過ごしてみませんか?
兄弟がいると喧嘩も絶えないですが、子供たちのためには、お兄ちゃんお姉ちゃん、弟や妹は刺激しあえる良い仲間なのです。
育児で体が辛かったり心に余裕がないと、どうしても大人目線でしか子供を見れませんが、できるだけ子供の気持ちになって接してあげましょう。
【関連記事】 2人目出産で上の子の性格が変わる? イライラ・わがままに育てない子育て5つのルール |
過ごしやすくなってきましたね!子育て、頑張ってね!