母乳授乳で「乳首が切れた」「血が出て痛い!」産後乳房のトラブルケア
2018/10/03
「できれば母乳で育てたい」
でも初めての母乳育児は、わからないことばかりですよね。
赤ちゃんがしっかり飲んで来れるのはいいけれど、乳首や乳房におこりがちなトラブル。
乳首が切れたり、乳房が張ってつらいなど、おっぱいのトラブル予防とケアの方法を紹介します!
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乳首が切れた、ひび割れた
乳首が切れたりひび割れるのは、おっぱいの吸わせ方を変えれば予防になります。
乳首や乳輪の皮膚は他と比べて薄くて、同じ姿勢で吸わせたり、含ませ方が浅いと傷ができやすくなるんです。
新生児から3カ月ごろまでは、普段刺激を受けないデリケートな乳首が、赤ちゃんに吸われる刺激で我慢ができないくらい痛くなることがあります。
乳首が引っ張られないように、授乳中は乳輪まで深くくわえさせるようにしましょう。
抱き方を変えて、刺激を受けるのが1カ所にならないよう工夫すれば、乳首が切れる予防になります。
乳首が切れて痛い時は、傷のない方の乳房から授乳するようにしましょう。
お乳の飲み始めは吸引力が強いので、傷がないほうの乳首から先に吸わせるようにします。
もしどうしても痛くて飲ませられない時は、傷が治るまで搾乳したり、乳頭保護器を使うと痛みが和らぎます。
授乳前に乳首を消毒しなくても、母乳には乳首を保護する働きがあるので、授乳前も授乳後も拭かなくても大丈夫ですよ。
赤ちゃんが乳首を噛んで痛い
赤ちゃんが乳首を噛んだとき乳首が切れてしまう原因の1つが、赤ちゃんに噛まれてしまうことです。
痛くて叫びそうになりますが、心地よくママのミルクを飲んでいる赤ちゃんをびっくりさせないように注意して。
噛まれたら我慢せずに赤ちゃんの広角から指を入れて、口を開けさせて乳首から外します。
授乳を中断させたら、赤ちゃんの目を見て「痛いからかまないでね」と優しく言葉で伝えましょう。
赤ちゃんに言葉は通じませんが、ママの言葉のトーンや表情で、だんだん理解できるようになっていきますよ。
吸わせ始める瞬間が痛い
生後3週~4週ごろになると、赤ちゃんが吸い始めたら、母乳が湧き出る感覚がわかるようになってきます。
この頃乳房が痛くなるのは、母乳が出る瞬間に射乳反応(しゃにゅうはんのう)が出るためです。
ツンとした痛みや、ピリピリ痛むのは、授乳を続ければおさまってくるので心配ありません。
乳首が切れて、血が出る
皮膚が完全に切れてしまうと、細い細い血管がある乳頭から血がにじんでしまいます。
ここまでの症状になると、かなり辛いですよね。
血がにじんだ母乳を赤ちゃんが飲んでしまっても心配はありませんが、このまま授乳を続けると裂けてしまった皮膚が元通りにならず、ママの乳房に負担がかかってしまいます。
そんな時は、いったん授乳をやめて、傷を治してみてはどうでしょうか?
母乳の分泌のリズムを保つために、3時間以内の間隔で搾乳をして、赤ちゃんにも新鮮な母乳を飲ませてあげてくださいね。
乳房がパンパンに張って痛い
母乳がたくさん出るのは、お乳が出ないママから見るとうらやましいですが、カチカチになった乳房で授乳するのもつらいですよね。
乳房が張るのは赤ちゃんの量に比べて母乳の分泌量が多くなるので、乳汁が溜まってしまうからなんです。
出産後すぐにおっぱいが張るときは、赤ちゃんにしょっちゅう吸ってもらって、解消するのが1番です。
生後2ヶ月までは、お昼は2時間~3時間以内に、夜中も3時間~4時間以内に授乳をしましょう。
あまりにも痛いときは我慢せず、数時間おきに乳房が少し軽くなる程度に絞ると良いでしょう。
乳房や乳首がかゆい
乳房や乳首の痒みの主な原因は、次の3つです。
・乳汁や汗が原因のかぶれ
・あせも
・空気の乾燥による肌荒れ
乳房や乳頭の痒みを予防するのは、なんといっても皮膚を清潔にすることです。
授乳後や汗をかいた後は、水かお湯で絞ったタオルで汚れを拭き取って雑菌が繁殖しないように予防しましょう。
そして乳房がむれないように、乳房パットをこまめに取り替えていけば、かゆみはだんだん治まります。
秋から冬にかけて空気が乾燥する時期は、かゆみを感じやすくなるので、ベビーオイルなどでこまめに保湿することも大切です。
乳首は痛いけど、母乳育児はママにも赤ちゃんにも◯
母乳は、赤ちゃんが大きくなるのに大切な脂質やタンパク質、カルシウム、ビタミン、ミネラルなどの栄養素がバランスよく含まれています。
消化が良いので、まだしっかり発達していない赤ちゃんの消化器官に負担がかからないのです。
母乳にはママが持つ免疫物質がたくさん含まれていて、お乳を上げることで赤ちゃんの免疫力が高まっていきます。
特にママのお腹から出てきた赤ちゃんは、急激に免疫力が落ちます。
でも「初乳」と言われる生後2週間位の母乳には、たくさんの免疫力が含まれていて、赤ちゃんの命を支えているんです。
授乳時期は、お乳の痛みや悩みがたくさんありますが、いつか卒乳を迎えます。
その時に「しっかり母乳をあげられた」と自分を褒められるように毎日過ごしていきましょう。
授乳は赤ちゃんとママの絆
赤ちゃんにお乳をあげて肌が触れ合う時間は、ママと赤ちゃんの心を通わせる大事なひとときです。
乳首の感触やママの表情など、赤ちゃんは小さな体でママの頼れる存在を感じています。
授乳は産後のママの体の回復を助けてくれるって知っていましたか?
お乳を吸われる刺激で分泌されるホルモンは、母乳の出を良くするだけでなく、子宮の収縮を促して出産後の出血を止める働きがあるんです。
体脂肪も消費できるので、母乳育児はまさに自然のダイエットになりますよ。