「生理痛の薬はよくない」は嘘。効かないのは飲むタイミングが悪いから。

      2016/09/03

生理痛は、もともとそんなに痛くないものってご存知でしたか?

「生理がつらくて我慢できないのに、そんなことないでしょ!」と感じているなら、それは生理の症状が引き起こす痛み以外に、原因があることが多いのです。

生理痛や頭痛、貧血など様々な不調を感じたら、生理の仕組みをしっかり理解して、体調不良や不安を減らすように取り組んでみませんか?

 

生理のつらさに関係する女性ホルモン

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生理や妊娠を理解するときに、切っても切り離せない関係にあるのが女性ホルモンです。

代表的なのが「エストロゲン」と呼ばれる卵胞ホルモンと「プロゲステロン」と呼ばれる黄体ホルモンです。

どちらも脳の指令を受けて、毎月、ほぼ規則的なリズムで卵巣から分泌されています。

生理も生理前後の不調も、妊娠にも深く関わっているのが女性ホルモンなのです。

一生の間に経験する生理の回数は、合計およそ450~500回、生理1回あたりの経血量の合計は、平均で約120mlだそうです。

月に1回の生理ごとに120mlの血が体から出ていくなんて、生理で体の調子が悪くなったり、気分がすぐれないのは当然のことですよね。

月経前症候群(PMS)に振り回されている人も増えていたり、不妊に悩まされたり…。

初潮が始まってから閉経までおよそ40年間も、生理とお付き合いしなければなりません。

でも生理で引き起こされる原因が分かれば対応策も取れるし、トラブルを早めに気づいて早めに対処することもできますよ。

 

生理痛はどうして起こるの?

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子宮は筋肉の壁でできた袋状の構造をしています。

生理の時には全体がぎゅっと縮まって、内側で剥がれた子宮内膜はその動きで外に押し出されます。

排出される経血量が多いほど押し出す力が強くなるので、生理の初日~3日目にかけて特に痛む人が多いようです。

また、子宮が収縮するために子宮内膜で「プロスタグランジン」と言う痛み成分が作られるので、生理痛が起こりやすくなります。

でもこういった生理の仕組みで引き起こされる痛みは、もともとさほどひどいものでは無いそうです。

会社を休んだり、動けなくて外出できないなど日常生活に支障が出るほどの生理痛は、別の原因があるのをご存知でしたか?

 

生理痛は、体にも心にも原因がある

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「毎月、生理痛でゆううつ」「イライラ、メソメソ、気分がすぐれない」と感じているなら、それはストレスによるホルモン分泌の乱れや、冷えから起こる子宮内の血液の滞りなどが考えられます。

そして「生理がイヤ」と思う心理的な要因から痛みが強まることがあるので、思い込みは禁物です。

生理痛と感じる痛さの1つに「排卵通」があります。

排卵痛は排卵時に卵巣のあたりに引っ張られるような痛みで、痛みの程度は鈍痛だったり、生理痛以上の痛さだったり、人それぞれです。

痛くなっても数時間で治る人もいれば、生理中ずっと続くなど、その痛さにも個人差があります。

 

生理痛には薬(鎮痛剤)が効果的

赤ちゃん 子供 病気

生理痛の薬には「生理痛の薬は癖になる」「鎮痛剤は体に良くない」と言うイメージがありますが、これらは間違った知識です。

「生理痛は我慢すれば何とかなる」と思って生理痛薬をのまずに我慢するのは、体が慢性的なストレスにさらされている状態です。

痛みの神経の感受性が高まって、小さな痛みでも大きくひどく感じるようになるので、ますます痛みがひどくなってしまうのです。

生理痛の薬(鎮静剤)は用法や容量をきちんと守っていれば、癖になることはありません。

生理痛には我慢せず、鎮静剤を使いましょう。

 

生理痛の薬の正しいのみ方

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生理痛の薬の効果的な服用の仕方は、「痛みが強くなる前にのんでおく」ことです。

生理痛の薬は一般的に痛みを和らげる鎮静剤と呼ばれるものですが、鎮痛剤は痛み物質の「プロスタグランジン」が作られるのを、前もって防ぐ働きがあります。

だから痛みがすごく痛い時になってから薬をのんでも、プロスタグランジンが作られた後なので痛みを抑える効果を発揮できないのです。

ところで、あなたが生理がつらいと思うのは、生理が始まって何日目でしょうか?

生理の痛みは、生理初日だったり、量が多い2日目だったり、人それぞれに痛みのパターンがあります。

自分の痛みのサイクルを知っておいて「そろそろ痛くなる時期」と言うサインを感じたら、それが生理痛の薬をのむタイミングです。

まだ痛くないのに、痛みはこれからなのに薬をのむことに抵抗を感じるかもしれませんが、早めに対策しておけば薬の回数を減らすことにもつながっていきます。

それから「生理痛の薬をのんだから、大丈夫!」と痛みに対して気持ちの抵抗力をつけることで、心理的な痛みを改善する効果もありますよ。

 

生理痛の薬で注意すべきのみ方

子育て 育児

痛みが強くなる前に鎮痛剤を服用するのが生理痛に効果がありますが、注意しなければいけないのみ方があります。

生理の時は胃腸が荒れている場合があるので、刺激のある生理痛の薬は、胃の粘膜を荒らす心配があります。

特にお腹が空いているときに鎮痛剤をのむと、胃が薬の刺激で胃酸を分泌して、胃粘膜が荒れてしまいます。

ところで生理痛がつらいあなたは、日ごろからコーヒーなど胃の刺激が強い飲み物を何杯も飲む習慣になっていませんか?

不規則な食事やストレスなど胃腸に負担をかけている生活を送っていると、普段から胃が弱っているところに、さらに生理で胃が荒れやすくなっているのです。

胃がムカムカする、胃が痛い、胃もたれしているなど胃が弱っている症状があるときは、空腹時にのむのは絶対にやめましょう。

生理痛の薬正しいのみ方は、次の3つです。

●生理痛がピークになる前、早めにのむ
●食後にのむ
●「胃の粘膜を守る」「胃の調子を整える」といった表示のある胃薬を一緒にのむ

生理痛のトラブルに早めに気がついて、鎮痛剤を上手に使いながら上手に対処しましょう。

こままご
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