産後の骨盤ケア。ベルトの効果で腰痛・尿漏れ・痔・便秘は治る?

      2016/09/03

骨盤は子宮や膀胱、直腸などの内臓を支えている器のようなもので、妊娠中は骨盤の中にすっぽり入った子宮の赤ちゃんをしっかりと守る役目をしています。

妊娠中はホルモンの影響で骨盤の関節や筋肉が緩んで、骨盤全体が徐々に広がって行きます。

出産直後は1番緩んだ状態の骨盤で、その後半年から1年かけてゆっくり元の位置に戻っていきますが、その時しっかりケアしないと骨盤が歪んだ状態になります。

骨盤ベルトや骨盤エクササイズなど産後の不調を残さないための骨盤ケア方法をまとめました。妊娠前の体に戻してくださいね。

 

骨盤ベルトは、骨盤と筋肉の効果を考えて

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妊娠中で広がった骨盤のゆがみは、様々な体の不調の原因となりますが、実はその他にもメンテナンスしないといけない部分があります。

それは骨盤の底にある筋肉や繊維組織の集合体で、骨盤と呼ばれるものです。

骨盤低筋群は骨盤の底にあり、子宮や膀胱、直腸等、骨盤の中の内臓は骨盤低筋群でハンモックのように下から支えられています。

 

妊娠中は子宮を支えるために骨盤低筋群に大きな負担がかかり出産時に赤ちゃんが産道から出るときに最も大きく広がるのですが、人によっては一部が裂けるなど大きなダメージをうけます。

赤ちゃんを産んだ後は、骨盤も骨盤低筋群も緩んだ状態に…。

例えば、くしゃみや咳をしたときに、アッと気になる尿もれは骨盤低筋群の衰えが原因です。

これらの緩みやゆがみは、腰痛や股関節痛など体の節々のゆがみだけでなく、尿もれ、頻尿、痔などの不調を招いてしまうのです。

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骨盤ケアは、産後2ヶ月とそれ以降で考える

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産後2ヶ月までの骨盤ケア

産後直後に広がった骨盤と骨盤まわりの緩んだ靭帯が元に戻るまでに2ヶ月は必要です。

出産直後から作なくても1週間から2昼間、できれば2ヶ月は、骨盤ベルトやさらしで骨盤を締めましょう。

骨盤周りに負担をかけない生活をするのも大切で、--産後 3週間から4週間までは、腰の負担になる座る姿勢は短めに。

できるだけ横になって、骨盤低筋群を回復させるように気をつけましょう。

子宮は出産後1ヶ月で出産前の状態に戻りますが、骨盤や骨盤低筋群は半年程度かかります。

出産後2ヶ月以降の骨盤ケア

出産後2ヶ月を過ぎると体力も戻ってくるので、妊娠で増えた体重をもとに戻すようにダイエットを兼ねた骨盤ケアがオススメです。

妊娠中は赤ちゃんの体重を支えるのに、骨盤や背骨、足や首につながる筋肉などに負担がかかっています。

骨盤をしっかりサポートしてやれば、背骨や筋肉が正しい位置に戻って体全体が整うので、疲れなどの症状も緩やかになってきます。

骨盤と骨盤低筋群の調整は、
●骨盤ベルト付き下着で補正
●筋肉をほぐすストレッチと、鍛えるエクササイズ
の二つが効果的です。

 

骨盤のゆがみで産後ママが悩む症状

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骨盤ベルトを使ったり、骨盤のゆがみや骨盤底筋群を鍛えるエクササイズをすることで、骨盤まわりの筋肉が引き締まって緩みの解消につながります。

次のような症状があったら骨盤がゆがんでいる証拠なので、自分の体をしっかりケアしてあげましょう。

腰痛、股関節痛、恥骨痛

骨盤は腰や股関節とつながっているので、出産後に腰痛や足の根元に痛みが出ることがよくあります。

赤ちゃんを抱いてミルクやお風呂のお世話をすると、さらに腰に負担がかかるので、症状が悪化しやすいのです。

骨盤ベルトで骨盤を締めると腰痛が軽くなりますが、腰痛や股関節は背骨が原因になっているケースもあるので、ひどい痛みを感じたら整形外科で受診しましょう。

腰痛や股関節痛を改善するストレッチやエクササイズは、1ヵ月検診が終わって体が回復してから、体調に合わせて無理のない範囲でのエクササイズをこころがけて。

いろいろな骨盤エクササイズの方法がありますが、左右に体をひねったり足を伸ばす場合は、回数や大きさに違いができないように気をつけます。

尿もれ、頻尿

出産後は骨盤低筋群が緩んでいるので、尿道を締める力が弱く、尿もれや頻尿を起こしやすいのです。

骨盤底筋群を鍛えるエクササイズをすれば、出産後4ヶ月ごろになると、筋肉が引き締まって症状は収まります。

骨盤低筋群は、椅子に座って肛門を締めながらおしっこを我慢するイメージで、筋肉をぎゅっと縮めます。

その時、呼吸を意識してスーっと息を吐き、次に息をゆっくり吐きながら肛門やおしっこが出る部分を緩めてあげましょう。

便秘、痔

出産後は骨盤低筋群が緩んで、排便時に力が入らず、便秘や痔になりやすい時期です。

野菜や大豆製品など食物繊維の多い食事や、水分をたくさんとることを心がけましょう。

出産後2ヶ月たっても出血や痛みがあるなら、肛門科を受診して適切な処置が必要です。

子宮下垂、子宮脱

骨盤底筋群のダメージが大きいと、膣の中まで子宮が下がる「子宮下垂」、さらに悪化すると「子宮脱」と言って膣から子宮が飛び出す状態になるので要注意です。

子宮脱になっているかどうか確認する方法は、お風呂で膣口を触って子宮の一部が飛び出しているかどうかでわかります。

症状が進むと飛び出したままになり、膣にリング状の器具を差し込んで臓器を支えるなどの手術が必要になります。

軽い症状なら、子宮下垂や子宮脱は骨盤ベルトでメンテナンスしたり、骨盤の筋肉を鍛えるストレッチなどで解消できます。

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