産後の貧血はいつまで続く?食べ物や食事、鉄剤補給で症状を改善するには?
2018/10/03
「子供ができてからちょっと貧血気味…」「くらくらする」
こんな風に感じてませんか?
大量の出血を伴う出産は、体内の血を失ってしまうので誰でも貧血になる可能性があります。
赤ちゃんにあげる母乳も血液から作られるものです。
出産でたくさんの血を失った後、どんなに健康なママでも貧血の予備軍です。
正しい知識を身に付けて、貧血にならないようにしっかりケアしましょう。
妊娠出産のママは、いつも鉄不足
血液中の赤血球や、その中に含まれる赤い色素、ヘモグロビンの量が少なくなった状態が貧血です。
血液中にあるヘモグロビンの役割は、全身の細胞に酸素を運ぶこと。
体の中の鉄が足りなくなると、ヘモグロビンの量が減って、体の隅々まで酸素が行き届かなくなってしまいます。
細胞が酸欠状態になってしまうと新陳代謝がスムーズに行われなくなるので、めまいや肩こり、疲れやすいなど体に不調を感じるようになります。
体の中にある鉄のうち約70%が血液の中にあって、残り約30%は肝臓や骨髄などのストックルームに蓄えられています。
でも女性は毎月の生理で鉄を失ってしまって体に残る鉄が少ないので、足りない分をストックルームから補っています。
そして赤ちゃんを妊娠したら、血液の中にある栄養分をへその緒を通じて送りらないといけないので、妊娠していない女性よりたくさんの血が必要になってきます。
そして、出産。
ここでも大量の血液を失って、ますます鉄不足になってしまいます。
様々な貧血の症状
貧血の症状としてよく知られているのは「めまい」ですが、それ以外にもいくつかの症状が現れます。
めまい:
脳が酸素不足の状態になると、めまいや頭痛が起こります。
むくみ:
貧血が悪化すると全身に血液を送り出す心臓のポンプ機能が低下するので、血液が滞ってしまい、むくみやすくなります。出産後に顔がむくんでしまうのは、貧血が原因の1つといわれています。
肩こり:
貧血で体全体の細胞に酸素が行き届かないと、食事で摂った栄養素の代謝がうまく行われません。そして肩に乳酸などの疲労物質がたまって、肩こりや倦怠感といった症状が現れます。
疲れやすい:
ヘモグロビンが減少して筋肉が酸素不足になると、少し動いただけで息切れしやすくなります。全身が気だるいとか疲れやすいのは、貧血が原因になっている場合があります。
冷え:
細胞の酸素が不足してしまったため、熱源になる糖質や脂質などの代謝が悪くなると、体温を正常な高さでキープできなくなります。体は自分の命を守るために、命に関係のない末端部分の血流を減らしてしまうのです。それが原因で、手足が冷えやすくなります。
朝起きられない:
睡眠を取ったのに、朝、起きられない、めまいがするなどの場合は、脳の酸素不足が原因になっている場合があります。
貧血対策は、やっぱり食事
貧血対策には、鉄だけ多くとっていればいいと思いがちですが、鉄以外の成分もバランスよく摂らないと体内でスムーズに吸収されません。
ミネラルを一緒に摂ると鉄の吸収率が上がって、体内でうまく血が働いてくれるのです。
鉄と一緒に健康な血液を作ってくれるのが、妊娠時にも多く取りましょうといわれてきた葉酸と、卵や牛乳、お肉、貝類などに多く含まれるビタミンB12です。
この2つの成分が、赤血球内のヘモグロビンを合成する手助けをします。
ご存知の葉酸は、ブロッコリーやキャベツなど緑色の野菜にたくさん含まれています。
野菜を十分に摂れない場合は、サプリで補うなど積極的に貧血対策をしましょう。
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食事バランスには「鉄の種類」を考えて
野菜や肉、牛乳などが不足すると、赤血球の数が減って貧血になる心配があります。
食品に含まれる鉄には「動物性の食品」と「植物性の食品」それぞれに含まれる鉄があって体内で吸収率が違ってきます。
動物性食品に含まれる「ヘム鉄」
赤身の肉や魚、レバーなどに含まれる鉄で、体内に吸収されやすいのが特徴です。
ヘム鉄が豊富な食材:
牛・豚などの赤身肉、レバー、マグロ、カツオ、あさり、マイワシ、牡蠣、シジミ
植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」
豆腐や納豆などの大豆食品、野菜、海藻類に含まれる鉄で、消化率が高くありません。
ビタミンCを多く含む野菜や果物、肉や魚などの動物性タンパク質と一緒にとって吸収率を高めるのがポイント。
非ヘム鉄が豊富な食材:
大豆、納豆、ひじき、小松菜、菜の花、とうもろこし、枝豆、切り干し大根
鉄の吸収を妨げる飲み物
緑茶やコーヒー、紅茶に含まれるタンニンには、鉄の吸収を妨げる働きがあります。
どんなに好きでも、1日、1~2杯までに。
お茶の中でもタンニンが少ないのは、ほうじ茶や番茶、ハーブティーなどです。