男の子・女の子の育て方。赤ちゃん脳を知れば、子育てがラクになる
個人差はあるけど、男の子と女の子で違ってくるわね。
おなかの中の赤ちゃんは「男性ホルモン」の量の影響を受けて、男の子は「男の脳」女の子は「女の脳」を持って生まれてくるんです。
男女平等といっても、統計的に見ると違いがあるのが男女の脳。
あんなに小さい頭なのに赤ちゃんの脳にも違いがあって、例えば男の子は泣き方や元気、女の子はあんまり動かないとか、動作にあらわれてくるんですね。
男の子と女の子、脳の違いが分かれば、赤ちゃんと向き合うコツが分かってきますよ。
男と女の性差より、子供の個性を尊重する子育てが大切だと思うの。
でも、男の子と女の子の脳の違いを知っておけば、ケースバイケースの育児がしやすくなるわ。
そもそも、男と女の脳の違いは?
結婚する前に「彼の考えてることが理解できん!」って思ったことがありますよね。
女性は子供を生む大きな役割、男性はそれを守る役割があって、立場が全然違うから考え方も違って当然なんです。
男性の脳は外で獲物をとらえる狩猟時代から、目的を達成するために計画的に考える傾向がありました。
例えば、獲物を仕留めるために自分と動物との距離を測る、相手との位置関係、動く物を素早く察知するナビゲーション能力を進化させています。
女性は、子育てをしながら木の実や食べられる草などを取り、家を中心に生活。
周囲の人々とコミュニケーションを通して情報交換し、自分の生活基盤をつくりあげてきたという歴史があります。
男性と女性の役割の違いから男女の脳は異なる進化を遂げてきたので、好みや思考方法に違った傾向があるんです。
男脳の特徴
・合理的に行動する
・目的のために論理的に考える
・一点集中型タイプ
・統率力やリーダーシップに優れる
・物に興味がある対物志向
女脳の特徴
・協調性や共感性が高い
・情報交換能力に優れる
・複数の作業ができる
・色彩感覚や選別能力が良い
・人に興味を持つ対人志向
男の子、女の子別 脳の発達と育て方
脳科学でわかる男の子のしつけ方
ママの体内で、男性ホルモンの1つ「テストステロン」のシャワーをたくさん浴びて、競争が好きな男らしい脳を持って生まれてきます。
男の子が車のおもちゃやヒーローものに興味を持つのは、活発で攻撃的な面が出ているためです。
活発な男の子は手がかかることも多くて、大人が想像しない危険なことをしたがります。
危険なこと以外は大目に見て、自由に遊ばせて経験させると、判断力や理論的な思考能力が身に付いてきます。
1つのことに集中するのが男脳の特徴なので、何かで一生懸命遊んでいるときは、声掛けなどせず近くで見守ってあげましょう。
経験から学ばせるのも大事ですが、命に関わるような危険には毅然とした態度で「だめ!」とはっきり接すること。
男脳は「結果を先にしりたがる脳」なので、叱ったり注意をする理由よりも、どういう行動を取るべきかをアドバイスしてあげるのが大切です。
男性の脳はコミュニケーションがあまり得意でないので、言葉の理解が遅めの男の子には、分かりやすい言葉で語りかけをしてあげてくださいね。
例えば、「ズボンをはこうね」と言いながら着替えをすると、言葉と動作が結びついて言葉の発達に効果的です。
脳科学でわかる女の子のしつけ方
女性の脳はコミニケーション能力が優れているので、女の子も赤ちゃんの時からおしゃべりです。
周りの状況を把握する力もあるので、女の子はママの様子をよく見て、それを真似しようとします。
家事など複数の作業を同時にこなせるのが女性の脳で、赤ちゃんでもテレビを見ながら器用に食事ができる子もいます。
赤ちゃんの時から気が多いと集中力がない子供になるので、食事などしつけ面は食事に集中させるしつけでメリハリをつけて。
女の子の脳は、男の子の脳に比べておしゃべりや華やかな色を好む傾向があります。
またママの行動から学ぶことが多く、ままごとや簡単なお菓子作りなど、普段の生活に基づいた考え方や行動を好みます。
お手本となる言葉遣いや行動を心がけて、0才代からたくさん言葉をかけてあげると、脳がすくすく育ちます。
女同士なので子供の気持ちがわかり男の子より育てやすいですが、赤ちゃんにママの気持ちや考えを押し付けないようにしましょう。
スキンシップを好むので、遊びやしつけの中でぎゅっと抱きしめ、触れ合う機会をたくさん作ってあげてくださいね。
赤ちゃんから思春期まで、子供の脳はこう育つ
生まれたばかりの赤ちゃんは、顔つきだけだと男の子か女の子か見分けがつきませんよね。
でも生まれついて、男女の脳には違いがあって、その違いが成長とともに大きくなっていきます。
【0才~1才ごろ】
胎児期に影響を受けた男性ホルモンの量の違いで、男の子は「男脳」女の子は「女脳」を持って生まれます。
それぞれの脳の違いは、やんちゃで活発な男の子、言葉の理解が早い女の子と言う傾向に現れてきます。
【2才~3才ごろ】
男女ともに大脳が急激に発達するので、自分の思いを言葉で伝えられずに、もどかしくイライラするようになります。
これがイヤイヤ期の原因で、パパやママに意地悪しているわけではありません。
物事を判断できる力がついてくるので、オムツが取れるなど体をコントロールする力がついてきます。
【4才~5才ごろ】
幼稚園の頃になると、周りの子供たちの身なりや持ち物などの影響もあり、自分の性を意識し始めます。
それと同時に性別の興味が出てきて、体の不思議や男女の体の違いに関心を持ちます。
男の子は活発な遊びを好み、女の子は禁止されたことをやらない能力が伸びる時期です。
【6才~8才ごろ】
小学校入学前後になると、急激な発達を続けてきた脳の成長がスピードダウンします。
8才までには、大人の脳の95パーセントの重さになっています。
運動能力や言葉の発達が同じレベルで集まる傾向にあるので、同性同士で遊ぶことが増えてきます。
【9才~11才ごろ】
思春期を迎えて、ホルモンの分泌が活発になります。
男の子は感情をつかさどる扁桃体(へんとうたい)が発達し、女の子は脳の海馬が発達して記憶力がアップします。
個人差はありますが、女の子の方が早熟で、体の変化も早く訪れます。
【12才~16才ごろ】
男女ともに異性への興味が大きくなる時期で、性ホルモンの分泌で思春期を迎えます。
体つきにも男女の性差がはっきりし始めるのですが、心と体のバランスが取れないので反抗期など、イライラした感情が起こりやすくなります。
過ごしやすくなってきましたね!子育て、頑張ってね!