子どもの誤嚥・誤飲!誤嚥の意味は?誤飲原因1位はあんなに小さい○○だった
2016/09/03
今日のヤフーニュースに「ピーナッツ1粒でも 子どもの誤嚥、原因1位はナッツ類」という記事が載っていました。
「誤嚥」って何?
「ピーナッツ1粒でも」という言葉があったので、「間違えて飲み込んじゃうことなのかな?」となんとなく分かりましたが、最近のニュースで使われる漢字って、「漢字検定1級?」「これまでの人生で初めて見た」と思う複雑なものを使ってることが多いですね。
「誤嚥ってどう読むの? 誤嚥の意味って何?」
と思ったのでさっそく意味を調べると、食物や飲み物、唾液(だえき)を、胃につながる食道ではなく、誤って気道に飲み込んでしまうことだそうで「ごえん」と読むそうです。
「誤嚥」って、普段でもたまにありますよね。
ご飯を食べていて、急にゲホゲホッてなるアレ、いわゆる「むせる(噎せる)」ってやつです。
「むせる」というのは食物や飲み物、煙が気管に入って、息苦しくなったりせきこんだりすることで、言葉の意味を考えると
「誤嚥」---→「むせる」という関係式が成り立つようです。
ちなみに「嚥」と言う文字も、普通の生活では使わないですよね。
ツバメ「燕」の漢字に、部首が「くちへん」が付いているので、「ツバメがえさを飲み込んでいる姿と関係あるのかな?」となんとなく想像できます。
「嚥」は医療関係者や介護関係者にはめずらしい漢字ではなく、グーグルやヤフーの検索窓に入れると「嚥下」「嚥下障害」「嚥下食」「嚥下機能」「嚥下訓練」などのキーワードが出てきました。
「嚥下」を調べてみると、
あ、私の推理、あたってました(^^)
漢字って、読めなくても意味が分かるすばらしい文字ですよね!
というか…。別にわざわざ「子供の誤嚥」なんて漢字使わなくても、「子供の誤飲」で十分じゃないの?と思ったのですが、「誤嚥」と「誤嚥」は多少意味がちがうのと、ま、この記事を書くきっかけになったので良しとしましょう。
子供の事故。誤嚥も誤飲も第一位は「ナッツ類」
日本小児呼吸器学会の全国調査(05~06年)によると、3才以下の子どもの「食物」や「その他の物体」の誤嚥事故の原因の1位は、ナッツ類なのだそうです。
ピーナッツやアーモンドなどのナッツ類は大人から見たら小さいですが、子供の食道のサイズから考えるとかなり大きなものです。
母子手帳によると「食道の入り口は、直径39mm、底部は直径25mm」ということですが、500円玉(外径26.5mm、厚み2.0mm)でも誤飲の可能性が高いと言われています。
また直径39ミリというのは3才児の場合で、何でも口に入れたがる乳幼児の赤ちゃんだともっと小さいので、直径10mm つまり1センチのものでも詰まったままになって窒息してしまうのも当然です。
大人の場合は、気管に物が入っても吐き出しかたが分かるのですが、乳幼児の赤ちゃんや3才の子供たちは内臓が成長しつつある段階なので、うまく対応できません。
今回の記事のタイトルになっているピーナッツですが、ピーナッツと検索窓に入れると「ピーナッツ 子供 危険」「ピーナッツ 子供 何才から」とキーワードが出てきました。
「ピーナッツを子供に与えるのは危険」と言う認識をしているママたちも多いのでしょうが、「ピーナッツを子供に何才から食べさせてもいいの?」と調べたママは、子供へ食べさせ方に気をつけないといけないですよね。
ご存知でしょうが…、ナッツ類は健康や美容に良いんです
ピーナッツ(落花生)は、脂質や良質のタンパク質、ミネラルやビタミン類といった栄養素がバランスよく含まれています。
ナッツの王様アーモンドは、不飽和脂肪酸と、カルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛などのミネラル、食物繊維、ビタミンEが豊富で、成長期の子供の栄養バランスを整えるのに優れた食品です。
クルミには、青魚に含まれる「ドコサヘキサエン酸」つまりあの頭を良くすると言われる「DHA」や、血液を健康にするエイコサペンタエン酸(EPA)と同じ作用が含まれています。
つまりクルミは血管を強くする作用があって、身体の機能を維持する血管が作られる幼児に役立つのと、頭の回転を良くして精神安定にも良い働きをしてくれるのです。
だから「子供にしっかりと栄養を摂らせたい」と思ってナッツ類を幼児に与えるのですが、子供の誤嚥で思いやりがアダになってしまうことがあるんです。
ナッツは大人の歯でも噛み砕くのに力がいるので、歯が生えそろっていない幼児だとそのまま飲み込んでしまっても仕方ありません。
私は毎日ナッツを食べていますが、ナッツを噛み砕いた瞬間、丈夫だと思っていた歯が欠けてしまったので、それ以来フードプロセッサーにかけて、小さく砕いたものを食べるようにしています。
ヤフーニュースには、日本小児呼吸器学会では「小さい子にはナッツ類を与えないで」と注意を呼びかけているとあるのですが、
・栄養素を考えればナッツ類は小さい子供にも食べさせるほうが良い
・フードプロセッサーで、小さく砕いたものを与える
のが良いと思います。
「フードプロセッサーなんて面倒だし、親がナッツを噛み砕いて食べさせたらいいんじゃないの?」と思う人がいるかもしれませんが、それは絶対ダメです!
大人の唾液にはばい菌が多いし、もしピロリ菌を保有していたら子供に移ってしまいます。
赤ちゃんの健やかな成長を願って、「十分な栄養を消化しやすく与えること」が基本だと思います。
過ごしやすくなってきましたね!子育て、頑張ってね!