乾燥肌の治し方。どうすればチクチク・かゆみストレスから解放される?
2017/01/31
肌の乾燥って気になりますよね。
たくさんの保湿剤がありますが、どう選んだらよいか迷いませんか?
乾燥肌とサヨナラする上手な保湿の第一歩は、保湿剤の選び方から始まります。
乾燥肌のコスメは何を基準に選ぶのか、成分やお手入れの仕方を紹介します。
体のパーツで保湿コスメを使い分ける
ボディーの保湿は尿素入り保湿剤を
尿素は角質を柔らかくする作用があるので、肌がなめらかになります。
特に、ガサガサ硬くなっている膝や肘にオススメです。
要素は皮膚の中にもともとあるので、敏感肌や乾燥肌などトラブルの肌に使いやすいからです。
でも尿素入りの保湿剤は、シミる、かゆくなる印象がありませんか?
これは、肌荒れがひどくて傷口のようになってしまい、そこから尿素が入り込んでしまうためです。
角質のバリアが壊れて、染み込んでしまった尿素成分が神経を刺激します。
この刺激を与えるのは「基材」と呼ばれる成分で、化粧品の大半が基材でできています。
例えば、尿素10%配合なら、残りの90パーセントは基材です。
基材は、わかりやすく言えばクリーム。
このクリームの良し悪しによって、肌への刺激が出たりでなかったりするのです。
だからひとことで「尿素入りクリーム」といっても、メーカーでかなり使用感が変わってきます。
顔の保湿は、セラミドがオススメ
肌をみずみずしく保つために1番大切なのは、セラミドと呼ばれる角質細胞監視室です。
セラミドはスポンジのように、肌の中に水分を保ち続けてくれる成分です。
保湿と言うのは、肌の水分が蒸発しないように守ること。
健康な角質層は30%以上の水を羽田の中に含んでいて、水分が30%以下になると乾燥肌になります。
セラミドは年齢とともに減っていくので、お手入れをしないと肌は乾燥しやすくなっていきます。
つまり、年齢が高くなると肌がカサカサになるのは、セラミドが減るためだったのです。
【関連記事】 顔の乾燥肌。保湿方法がカサカサを悪化!間違いだらけのお手入れ |
化粧品がしみて痛いのは?
角質層には、外からの不要なものや危ないものを通さないという役目があります。
例えば、素手で食器を洗っても、洗剤は体の中に入ってきませんよね?
それは角質層に、肌をたくさんの刺激から守るバリア機能があるからです。
でも乾燥したり、肌荒れで角質の表面が荒れてくると、バリア機能が壊れてしまいます。
肌の調子が悪いと、化粧品や石鹸が染みるなど刺激に敏感になります。
冬場におこりがちな肌のチクチクや、身体のあちこちの痒み。
これはバリア機能が壊れて、肌の中が空気中のほこりや雑菌、服などの刺激を受けてしまうためです。
角質層は顔で0.02mmとラップ1枚分ぐらいの厚さしかありません。
こんなに薄い皮膚の厚さで、身体の中を守ってくれているんですね。
でも肌が乾燥すると簡単に破れてしまうので、化粧品がしみる原因になります。
これまで同じように使っていた化粧品でも、冬になるとしみて痛くなるのは、肌の乾燥が原因です。
洗いすぎは、乾燥肌へまっしぐら
毎日お風呂に入り、全身を石鹸で洗わないと気持ちが悪いですよね。
でもこのきれい好きな習慣が、乾燥肌を招いています。
冬場だと、腕や足は常に皮膚の出る所ではないので、毎日石鹸で洗う必要はありません。
洗いすぎは角質のバリア機能を損なってしまうので、赤みが出たり乾燥肌をひどくしてしまいます。
それから液状ボディーソープは固形石鹸に比べて使い過ぎになりやすく、必要な皮脂まで洗い落としてしまいます。
その量は、固形石鹸に比べて液体ボディーソープは20倍なんだそうです。
泡をたくさん立てて体をしっかり洗うと清潔で体臭も防げそうですが、こちらも間違い。
必要な皮脂まで流落ちてしまうので、もともと体臭がある人はさらに臭いの元になる皮脂が出て悪循環に…。
Tゾーンや頭皮、背中と胸の真ん中、手足の先は皮脂や汗が多いので、石鹸で毎日洗ってもかまいません。
その他のところは、30代〜40代の人なら、冬場は1日おきで洗う位で十分です。
天然保湿因子(NMF)って何?
最近、天然保湿因子と言う言葉をよく聞くようになりました。
これはナチュラル・モイスチャーライジング・ファクターで、略してNMFと呼ばれます。
天然保湿因子(NMF)は、角質細胞の中にある保湿成分のこと。
セラミドと天然保湿因子(NMF)は間違えられやすいのですが、存在する場所が違います。
セラミドは角質細胞と角質細胞の間に存在するものです。
そして天然保湿因子は、セラミドに囲まれた角質細胞の中にあります。
天然保湿因子は、アミノ酸や尿素などからできていて、肌を乾燥から守ってくれます。
天然保湿因子の保湿力はそれほど高くなく、肌を冬場の激しい乾燥から守るには不十分。
でも衣類で肌を守れる手足には、肌の保湿対策にひと役買ってくれます。
手足など体の保湿に使われる尿素も、天然保湿因子の1つです。
セラミドより安くて安全性も高いので、赤ちゃんから子供のスキンケアと幅広く使われています。
乾燥肌はトータルケアが大切
赤ちゃんの肌はみずみずしくて、あんなすべすべした肌になれたら…と思いますよね。
つまり老化を遅らせることができれば、若々しい肌を保つことができます。
年齢による肌の変化は成長ホルモンの影響が大きく、成長ホルモンが減り始めると肌の代謝も落ちていきます。
大人になっても成長ホルモンを分泌するには、規則正しい睡眠が1番効果的。
寝ている間に成長ホルモンが分泌つされるので、体内時計のような分泌のリズムを作るのが大切なんです。
「健康は睡眠から」とよく言われますが、若々しさも規則正しい睡眠から生み出されます。
乾燥肌対策は化粧品だけに頼るのでなく、日ごろの食事や睡眠も気をつけたいですね‼️