赤ちゃんの首すわり前に注意すべき7つの危険。遅い早いはいつ決まる?
2018/10/03
首がすわる前の赤ちゃんは、体がふにゃふにゃしてお世話をするのも気を使いますよね。
赤ちゃんの首が完全にすわるのは4カ月~5カ月ごろで、寝返りがでたら首がすわっています。
首がすわる時期が遅い早いは多少ありますが、時期がくれば首の筋肉が発達するので心配することはありません。
でもその前までは、慎重にお世話するのが必要です。
それは首がすわるのは首の筋肉が発達してきた証拠で、他の体の筋肉の発達にも多少影響してくるからです。
例えば、
・長時間の抱っこひも
・うつぶせで寝かせる
・凸凹の多い道のベビーカー
・たて抱きで授乳
・ソファーに座らせる
・「高い高い」であやす
などは、首据わり前の赤ちゃんに影響を与えやすいので、気をつけてあげましょう。
そこで首すわりする前の赤ちゃんに、「してもいいこと悪いこと」「こんなときにはどうすればいいの?」など、お世話の仕方を紹介します。
首がすわる時期はいつから? 遅い・早いの見分け方
「首すわり」とは、首の筋肉がしっかりして頭を支えられる状態になる事です。
赤ちゃんの成長は目から始まり、頭、首、胴体と発達していきます。
4ヶ月後半になると多くの赤ちゃんの首がすわり、手足の機能も発達して赤ちゃんをあお向けに寝かせても両手でしっかり床を支えて、頭を持ちあげようとします。
うつ伏せになった赤ちゃんは頭を90度位あげて、頭を動かして周囲を見渡したり、体を反らせて足をあげるなど、動きも活発になりますよね。
首すわりになったかどうか判断するのは難しいですが、寝返りができるなら、はほぼ完了している証拠と思ってよいでしょう。
赤ちゃんは背中の筋肉が発達すると、何かのはずみでコロッと寝返りをすることがありますが、自分で危ないと思うような行動はしないので、首はほぼすわっていると考えられます。
首がすわり始めるのは、生後2ヶ月ごろからです。
両手を支えにして胸を浮かせ、横向きで頭を少し持ち上げられるようになってきます。
生後3ヶ月ぐらいになると、うつぶせの体をひじで支えて、頭を45度位あげられるようになってきますが、首はまだまだ不安定。
首がすわらない時期は、背骨や背中の筋力がじゅうぶん発達していないので、抱きかかえる時はしっかり首を支えてあげてください。
首すわりができたら首を支えなくてもいいので、赤ちゃんをたて抱きにだっこできるようになります。
首すわりの早い遅いは個人差があって、ゆっくりでも早くても心配はないので、あせらずに見守ってあげてください。
それでも気になる場合は、乳児検診などで小児科医に相談してもいいでしょう。
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【これは危険?】長時間の抱っこひも
抱っこひもを使う前に、取扱説明書をしっかり読んでおきましょう。
種類やタイプによっては、未発達の赤ちゃんに負担がかかる場合があります。
赤ちゃんは抱っこひもの中で長時間同じ体勢でいると、疲れてしまいます。
横抱き用の抱っこひもの場合は1時間~2時間、首すわり前から使えるたて抱き用の抱っこひもは1時間に2回~3回ぐらい休憩を入れて使いましょう。
抱っこひもで長時間の移動は禁物で、安全性の高い抱っこひも を選ぶのが大切です。
首には全身のあらゆる神経が通っているので、首がすわらない状態で刺激を受けると、全身の神経や脳などに影響が出る場合もあります。
しっかりと首が座ってから、抱っこひもで長時間移動するようにしましょう。
体に合っていない抱っこひもを使うと腰痛や肩こりになりやすいですよね。
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【これは危険?】うつぶせで寝かせる
うつぶせ寝は危険です。
うつぶせの状態では、赤ちゃんが吐いたり顔色が悪くても、すぐに気づきません。
またうつぶせ寝は、乳幼児突然死症候群(SIDS)発症のリスクが高くなるとされています。
うつぶせ寝は寝返りができて、自分で顔の向きを変えられる6カ月ごろからにしましょう。
【これは危険?】凸凹の多い道のベビーカー
段差の多い道や、凹凸の激しい道はベビーカーを押すのも一苦労です。
ガタガタした道は赤ちゃんの頭もベビーカーと一緒にぐらぐらしそうですよね。
生後1ヵ月を過ぎてベビーカーに赤ちゃんが固定されていれば、多少の振動でも問題ありません。
車の場合は、後部座席のチャイルドシートに赤ちゃんがホールドされるように、しっかりしっかりシートベルトで固定しましょう。
チャイルドシートやベビーカーの赤ちゃんの首が気になる時は、シートのすき間にハンドタオル等を入れると、赤ちゃんの頭が固定されてぐらつきにくくなります。
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【これは危険?】たて抱きで授乳
生後1ヵ月を過ぎて首をしっかり支えてあげれば、たて抱きで母乳をあげても大丈夫です。
赤ちゃんの母乳の飲みやすさは、ママのお乳の出具合いと関係があります。
たて抱きで授乳するときは、片方の手で赤ちゃんの首をしっかり支えて、もう一つの手で赤ちゃんの体全体が安定するように抱いてあげましょう。
【これは危険?】だっこでゆらゆらして、あやす
あやす程度にゆっくり揺らすなら、全く心配ありません。
首を支えてゆっくり揺らしてあげましょう。
でも赤ちゃんをたて抱きにして、首がしなるほど前後に激しく揺さぶると脳が損傷し、乳幼児揺さぶられ症候群を発症してしまいます。
【これは危険?】ソファーに座らせる
ソファーにクッションなどを置いて赤ちゃんの首を固定させると、しっかり座っているように見えますが、実際には頭が固定されていなくてフラフラした状態になっています。
ソファーの上に座らせたいときは、赤ちゃんの体と頭をしっかりできるお座り用の椅子をしっかり固定して、そこに座らせてください。
【これは危険?】「高い高い」であやす
首がすわる前の赤ちゃんの体を大きく動かせるのは、脳や全身の神経に影響が出る場合もあります。
首がしっかり座って、ひとりでお座りできるようになる7から8ヶ月ごろになれば、「高い高い」であやしてあげても大丈夫ですよ。
【付録】首がすわることに関係する、首の筋肉5つの役割
最後に、あかちゃんの首がすわることと赤ちゃんの成長との関係について説明しましょう。
あかちゃんの首がすわるのは首の筋肉が発達してきたことですが、首には7種類の大きな筋肉があって、頭を支える他に、体が成長するために大きな役割を果たしていきます。
・胸郭を広げ、息を吸うときに働く筋肉(後斜角筋)
・胸の骨を引き上げる働きを助けて、激しい運動時に呼吸動作を助ける筋肉(前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋)
・頭を支えるための骨(頸椎)を、左右にひねったり、頭部を横に傾ける筋肉(前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋、頭板状筋、胸鎖乳突筋)
・物を持ちあげる、肩をすくめるなど、腕と肩でする動作をする筋肉(肩甲挙筋)
・頭を安定させて、運動する動作で上体を安定させる働き(頭板状筋、頸板状筋)
呼吸がきちんとできる、腕を動かしたり、背中の筋肉の発達にも関係するから、首すわりまでに危険なことはしないようにね。
でも先天的な要因よりも、食べ物や筋肉を鍛える遊びや習い事をしたりと後天的な要因のほうが影響が大きいわよ。
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