【赤ちゃんのけいれん】手足や症状からみる対処法。救急車のタイミング
2016/08/20
今、赤ちゃんのけいれんの症状はどうですか?
けいれんは症状によって、対処法が違います。次にあてはまる原因を選んで、それぞれの項目を読み進めてください。
けいれんは正しく対処すれば、赤ちゃんの命の心配はありません。落ち着いて対処しましょう。
赤ちゃんのけいれんは、2つに分けられます。
・熱を出している場合(熱性けいれん)
・激しく泣いた後場合(憤怒けいれん)
原因がわかったら、それぞれの症状にあわせて対処してください。
【熱性(ねつせい)けいれんの処置】熱を出している赤ちゃん対処法
最初に5つ確認する
発熱から24時間以内に起こるのが「熱性けいれん」です。熱性けいれんは、普通2分~3分で治まります。
まず落ち着いて、次の5つを行ってください。
1. 赤ちゃんの意識を確認
2. 呼吸しやすいように、衣服を緩める
3. 平らな場所に、体ごと横向きに寝かせて楽な姿勢に
4. 背中にタオルなどを当てて、体が安定させる
5. スマホや携帯電話で、けいれんが続いている時間を計る
(5分以上続く時、おさまったかどうかわからない時は救急車を呼ぶ
--→普通は2分~3分で治まります)
けいれん状態を観察する
けいれんしている様子のチェック内容です。
診察の時に大切な情報なので、病院で診療する時、お医者さんに伝えてください。
・赤ちゃんの手足の動きが左右対象か
・両方の黒目がどちらを向いているか
次の症状の場合、すぐに病院に連れて行く
【救急車を呼ぶなど至急対応が必要な場合】
・けいれんが5分以上続く
・けいれんの後、意識が戻らない
・呼吸がおかしい、呼吸が弱い
・顔色が悪くなり、唇が紫色になっている
・繰り返し吐く
【時間外受診で診察が必要な場合】
・0ヶ月~5ヶ月でけいれんになった
・初めてけいれんをおこした(5分以内に意識が戻る)
・38度以上の高熱
・前回のけいれんと様子が違う
けいれんの時、してはいけないこと
・舌をかまないように、口の中に指やスプーンなどの詰め物をする
(窒息や嘔吐の危険があります)
けいれんが治まったら
・名前を呼んで、呼びかけに反応するかどうか確認
・足の裏を軽く叩いて、反応があるかどうか
・泣く、口を動かすなどで意識を確認
・体温を測る
・体の状態を観察
熱性けいれんの再発
熱性けいれんは、1回の発熱で何度もけいれんをおこすことはありません。
約4割の赤ちゃんは、次に発熱したときに熱性けいれんを再発するといわれています。
症状が治まった後は、前後の様子を思い出して母子手帳にきちんと記録しておきます。
熱性けいれんに間違われやすい症状
・発熱後24時間後(例えば3日目)のけいれん-----髄膜炎の疑い
・脱水症状のない軽い下痢-----ウイルス性胃腸炎の疑い
・発熱していないのにけいれん-----憤怒けいれんの疑い
【憤怒(ふんぬ)けいれんの処置】激しく泣いた後の赤ちゃん対処法
激しく泣いたときなどに起こるのが消えないのが「泣き入りひきつけ」と呼ばれる憤怒けいれんです。
1歳未満の赤ちゃんに多く、1分以内におさまることが多いです。
初めて起こした場合は夜間でもすぐ受診して、他の病気が原因でないかを確認してもらいましょう。
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