【小児科医に聞いた】赤ちゃんの肌荒れ・ぶつぶつ・カサカサ改善。泡洗浄と保湿ケア法

      2016/09/02

赤ちゃんの肌荒れといえば、ぶつぶつやカサカサが顔や頭に出たり、肌の表面が赤い発疹になったり症状はさまざまです。
小児科や皮膚科の先生に診せるほどでなくても、あせもやオムツかぶれで悩んでいませんか?

そんな赤ちゃんの肌荒れは、たっぷりの泡を使って全身を洗い、しっかり保湿する正しいスキンケアで予防・改善できます。
新生児向けの正しいスキンケアで肌トラブルだけでなく、アトピーや食物アレルギーまで予防できる「泡&保湿 赤ちゃんスキンケア」お手入れ法を紹介しますね。

アレルギー体質の赤ちゃんは、スキンケアでケア

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大人のスキンケアでも、「たっぷりの泡で顔や体を洗う」「お風呂上りは保湿して水分を逃がさない」お手入れをしている人は多いですよね。
それと同じスキンケアを赤ちゃんにもしてあげるだけで、ぶつぶつ・カサカサ・赤みなど新生児特有の肌トラブルを予防できるのです。

肌荒れ予防のスキンケア法を紹介する前に、どうして赤ちゃんは肌トラブルが起こりやすいのか、なぜ「泡&保湿 赤ちゃんスキンケア」でぶつぶつやカサカサの肌荒れを予防できるのか説明しますね。

 

ママのお腹の中は、赤ちゃんの肌に理想的な環境

生まれてすぐの赤ちゃんは、ぷるぷるのモチモチ肌ですよね。

子宮を満たす羊水は、ママの血液の水分成分でできています。
羊水には、肌を潤ってくれるヒアルロン酸などの保湿成分も含まれていて、赤ちゃんの弱い皮膚を乾燥から守ってくれます。
赤ちゃんの肌がしっとりしているのは、皮膚が羊水にすごく似ているからです。

肌質に恵まれたママのお腹から生まれたばかりの赤ちゃんの肌は、大人の半分の厚さしかありません。
さらに、皮脂量や水分量も大人よりずっとずっと少ないのです。
つまり、普通にしていてもカサカサになりやすい状態なんです。

食物アレルギーやアトピーの原因物質は皮膚から侵入!?

小麦や卵などの食物アレルギーやアトピー性皮膚炎は、赤ちゃんの肌ケアをしっかりすれば予防できるのをご存知でしたか?
まだ十分な免疫力のない赤ちゃんは、皮膚からウイルスやアレルギー物質が入りやすいので、しっかりと予防してあげましょう。

お悩みママ
肌が弱い赤ちゃんが、ホコリや紫外線、アレルギーやウイルスがいっぱいの空気にさらされたら、肌のトラブルが起こるのは当然ですよね。
先生
空気中には、「アレルゲン」というアレルギーを引き起こす原因物質やウイルスがたくさん飛んでるんだよ。
大人の肌は、肌の表面にある「皮脂膜」が「アレルゲン」をバリアしてくれるから、体の中には入らないんだ。
先生
カサカサやぶつぶつで肌が荒れていると「皮脂膜」のバリア機能が低下してるから、「アレルゲン」が体内に入りやすいんだ。
お悩みママ
赤ちゃんの皮膚は薄いし、大人よりも「皮脂量」や「水分量」が少ないから、「アレルゲン」が入り込みやすいんですね。
先生
それに、肌荒れして炎症起こした皮膚から「アレルゲン」が侵入すると、アトピー性皮膚炎や植物アレルギーになりやすいよ。
お悩みママ
小麦や卵が食べられない植物アレルギーは、肌荒れが原因にもなってるんですか?
先生
最近の研究で、皮膚から侵入したアレルゲンでアレルギーの発症リスクが高まってるんだ。
皮膚から物質が体内に入るのを「経皮感作」といって、しっかり予防すればアレルギーにならずにすむんだよ。
お悩みママ
清潔な肌にしっかりと保湿するのは、保湿クリームが皮膚膜をつくって、アレルゲンをバリアしてくれるからなんですね。
先生
皮膚をキレイに保つと、あせもやオムツかぶれ、乳児脂漏性湿疹、乳児湿疹といった赤ちゃんの肌トラブルを防いでくれるんだよ。

赤ちゃんのぶつぶつ・カサカサが気になったら、アレルギーや肌トラブルの予防に「泡&保湿 赤ちゃんスキンケア」をしてあげてくださいね。

赤ちゃんはキレイな肌で生まれてきますが、1ヵ月検診で皮膚の悩みを訴えるママが増えてきているそうです。
皮膚のぶつぶつカサカサは体内の状態が良くないのが原因になることもありますが、「泡洗浄と保湿」で肌表面のバリア昨日を高めて、コンディションを整えてあげましょう。

肌トラブルにさせない赤ちゃんスキンケア

1. たっぷりの泡で、汚れを浮かせて取る

ガーゼやスポンジでこすり洗いはダメ!手でやさしく、なでるように洗う顔も頭も泡で洗って、 ぬるま湯でキレイに流す泡タイプのボディソープを使う
体や顔は、ふわふわの泡で優しく手洗いします。
赤ちゃんの肌はとても薄いので、汚れが溜まっているところをガーゼでこすり落とすのはNG。

泡で出る液体ソープ(赤ちゃん用ボディシャンプー)をたっぷりと体に乗せて、円を描くように泡を体全体になじませ汚れを浮かせます。
ぶつぶつの湿疹、あせも、オムツかぶれなど肌荒れになりやすいところも丁寧に、汚れを取るように洗ってあげましょう。

べたつきがちな頭や髪の毛は、指の腹でもみこむようにしっかりと。

2. すすぎ残しは肌荒れの原因。しっかりと洗い流す

最後に、ぬるめのシャワーやきれいなお湯で泡をしっかり流します。

わきの下や首のまたのくびれ部分など、皮膚がかさなりやすいところは石鹸が残りやすいので、指先を入れて汚れと泡を流し落としましょう。

3. 肌をしっかり保湿する

保湿クリームが少ないと、摩擦で肌が痛みます乾燥してない部位も、しっかり保湿授乳・食事の後もこまめに1箇所500円玉大をめやすに顔と体の保湿は、朝晩1回ずつ

肌トラブルの予防は、顔や体を洗った後やオムツ替えごとの「こまめな保湿」が効果的です。
朝とお風呂上りの2回、顔と体全身をベビークリームをたっぷり塗って、薄い皮膚からウイルスやアレルゲンから守ってあげましょう。

授乳後や食事、顔の汚れを拭いた後も、クリームで肌を乾燥から守ってあげると皮膚のカサカサも改善します。

肌表面をクリームの薄い膜で覆って保湿。
アレルゲンやウイルスなどの異物が体内に入るのをブロックしておけば、将来、アトピーや食物アレルギーで悩むこともなくなるでしょう。

保湿クリーム・保湿クリームは、500円玉大が1箇所の目安です。
しっかりたっぷり塗って保湿ケアしてあげると、肌を刺激から守って、肌トラブルの予防になります。

「赤ちゃんスキンケア」どれぐらい続けるの?

「赤ちゃんスキンケア」はバリア機能を高めるものなので、生まれてすぐから始めるのが効果的です。
肌トラブルやアレルギーが出やすい3歳ごろまでは、赤ちゃんスキンケアを続けましょう。

子供は3歳ごろまで成長すれば、ウイルスやアレルギーの免疫力も高まってきます。
それまでママがしっかりケアしてあげて、肌トラブルから赤ちゃんを守ってあげましょう。

赤ちゃんのスキンケアは、大人の洗顔スキンケアと基本的に同じなので、むずかしいことはありません。
そうは言っても、ていねいに洗い・保湿するのは時間と手間がかかります。

低刺激で赤ちゃんにやさしい成分のベビーコスメを選ぶのはもちろんですが、泡立ち・泡切れのよさや、すーっと伸びる使い心地など使用感も考えて、ボディソープや保湿クリームを選びましょう。

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こままご
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