赤ちゃんが38度の発熱。0・3・5ヶ月:病院のタイミングと対処法

      2016/09/03

発熱はさまざまな病気の症状としてあらわれます。
赤ちゃんの場合、体温の高さだけで具合の良し悪しを判断するのではなくて、発熱以外の症状や全身状態をチェックして様子を観察してください。

熱が出ると脱水症状になりやすいので、発熱している時は水を飲みたがらなくても水分を取らせるようにしましょう。

 

38℃以上の熱があるときの受診の目安

【38℃以上の熱があるとき】
赤ちゃんの様子を見て、診療時間外でも受診しましょう。
体温だけではなくて、顔色や食欲も確認して適切な処置を行ってください。

【3ヶ月未満の赤ちゃん】
病状が急変することがあるので、様子をよく観察してください。
体温熱が37℃台でも元気がなくてぐったりしている、6時間以上おしっこが出ない、機嫌が悪い、食欲がないなど、いつもと様子が違う時は病院で受診します。

【受診する目安】※あくまでも目安です。様子を見て、適切な判断をしてください。

症   状 38℃以上 0ヶ月~3ヶ月(37℃台)
  診療時間外でも受診  
発熱が38℃以上
ぼんやりしているなど、いつもと様子が違う
6時間以上おしっこが出ない
食欲や元気がなく、ぐったりしている
眠れずに、うとうとしている
唇や口の中が乾いて、目がおちこんでいる
何をしても機嫌が悪い
ミルクや水分も受け付けない
  診療時間内に受診  
元気そうだが、鼻水や咳が出ている
発熱に気づいた翌日、症状が悪化
食欲はないが、水分は受け付ける
  しばらく家で様子を見る  
元気で食欲があり、おしっこが出ている

 

38℃以上になったら保冷剤で熱を下げるの?

保冷剤に熱を下げる効果は期待できません。
熱を下げるのは、解熱鎮痛剤を飲ましてあげてください。

高熱で手足の先まで熱くなっていたら、服を1枚脱がせます。

保冷剤は体に当てると気持ち良くなるので、保冷剤をタオルなどで包んでから首や背中、脇の下や太ももの付け根などに当てます。
赤ちゃんが嫌がるようなら、無理に保冷剤で冷やす必要はありません。

 

解熱鎮痛剤を使うタイミング

解熱鎮痛剤は、「発熱で水分がとれない」「眠れない」などの症状を少しでも和らげたいときに使います。
例えば体温が38.5℃以上になっても比較的元気で水分が取れているなら、解熱鎮痛薬を飲ませず様子を見ても構いません。

解熱鎮痛薬は、赤ちゃんの発熱温度で使うかどうかを判断するのではなく、「体温が高くて眠れない」「水分が取れない」「痛みでつらそう」などの時に使ってください。
元気そうに見えるときは、使わなくても大丈夫です。
病院で解熱鎮痛剤を処方された時は、医師の指示に従ってください。

高温で発熱するのは、体内にある菌を熱で殺そうとする体の自然な働きです。
解熱鎮痛薬を飲ませることは、こういった自然の治癒力を下げてしまうおそれがあります。

熱を下げるためには、十分な水分をとって菌をおしっこで出すことが必要です。

 

熱が出たら、厚着をさせるの?

「熱が出たら厚着をさせると、汗が出て熱が下がる」と言う治療法が一般に広がっていますが、発熱した時は薄着が基本です。

赤ちゃんは体温調節機能が未発達なので、厚着をさせてしまうと体内に熱がこもって、熱さでぐったりしてしまうことにもなりかねません。

たくさん汗を出すと脱水症状を引き起こす心配があるので、汗をかいたら肌着や掛け布団を減らすなどして、赤ちゃんの体温調節を手伝ってあげて下さい。

 

おしっこの量を観察する

高熱の時は特に、おしっこの回数や量をしっかり観察します。
熱が出ると、肌や鼻、口から吐く息から、いつも以上に体内の水分が出て行きます。

発熱した時、体内の菌を対外に出すのがおしっこです。
発熱時、水やミルクを飲みたがらなくてもスプーンで口に含ませて、水をしっかり補給してあげてください。

37℃台の熱でも、6時間以上おしっこが出ない場合は、病院で受診させてください。

 

ミルクや離乳食はどうするの?

母乳やミルクを飲んでいる赤ちゃんなら、ミルクの回数を増やしても構いません。

離乳食中の赤ちゃんなら経口保水液を飲ませても構いませんが、お医者さんの指示に従ってからにしましょう。
発熱時に体力をつけさせるのに離乳食を無理に食べさせる必要はないので、食べたがらない時は無理せずに水分補給をしっかりしてあげてください。

離乳食中でもミルクなどで水分がしっかり取れていれば、2~3日食べられなくても心配はありません。
こまめな水分補給、これが大切です。

 

お風呂に入らせてもいいの?

汗をかいたままだと、体温調節がしにくくなります。
また、あせもなどの肌荒れになりやすいので、お風呂かシャワーでさっぱりさせてあげましょう。

湯船に長くつかると体に負担がかかるので、手早く汗を流して、長風呂場にならないように気をつけてください。

ぐったりしているときは無理にお風呂に入らせず、お湯で絞った暖かいタオルで体をさっぱりさせてあげましょう。

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【特記事項・および免責事項】
※症状をよく観察して、早め早めの対応をしましょう。自己判断せず、迷った時は専門医に相談、診察することが、赤ちゃんが早く回復するための行動です。
※インフルエンザなど発熱に伴う症状の場合、早めの対応が必要です。記事内容はあくまでも一般的な対応方法です。症状によって、臨機応変に適切な判断をしてください。
※この記事は専門医・看護師の意見から記事作成していますが、赤ちゃんの生命、病状の回復を保証するものではありません。
こままご
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